小豆の栄養と効能
小豆の歴史
日本では、紀元前4000年頃の遺跡や弥生時代の遺跡から、小豆の祖先が出土しています。
古代中国での歴史は長く、小豆の煮汁を解毒剤として使用していました。 小豆のもつ栄養価の高さは古くから知られており、現在でも薬膳には欠かせません。
小豆の用途は薬用としてだけではなく、神秘的な意味合いをもつものと認識されていたようです。
赤色を特別な色としていた古代中国では、小豆を魔除け・厄除けとして使用していました。
日本でも昔から祝の席で用いられており、現在でも小豆を使った赤飯や小豆粥などが残っています。
小豆の栄養と効能
小豆には良質なタンパク質や豊富な食物繊維・ポリフェノールなど、さまざまな栄養分がたっぷり含まれています。
美容・健康効果だけではなく、ダイエット効果も期待できる食材です。
小豆の約20%が、必須アミノ酸をたっぷり含んだ良質なタンパク質からできています。
そのほかにも、豊富な食物繊維やポリフェノールをはじめとして、さまざまな栄養分が含まれています。
小豆の主な栄養分は、ごぼうの約3倍の食物繊維、ビタミンB1・ビタミンB2、赤ワインの約1.5倍のポリフェノール、サポニン 、亜鉛、アボカドの約2倍のカリウムなどです。
サポニン
サポニンは苦味やえぐみの元となる成分で、小豆や大豆に多く含まれています。
小豆の皮に含まれるサポニンには、利尿作用があり、血流の体内の水分バランスを整え、むくみを解消する効果が期待できます。
また、サポニンのもつ解毒作用が、二日酔いの原因物質アセトアルデヒドの分解に効果を発揮します。
中性脂肪を低下させたり、細胞の老化やシミ・シワを防ぐ効果が期待できる強い抗酸化作用もあります。
体の老化の元凶である、血中のコレステロールや中性脂肪の生成を抑え、細胞膜の脂質が過酸化するのを抑制し、老化を防いでくれます。
ポリフェノール
活性酸素の働きを抑えて、体のサビ(酸化)から守ってくれる『抗酸化作用』の効果から『生活習慣病』の予防が見込めます。
アンチエイジングはもちろん、新陳代謝のアップや冷え性の改善、美白・美肌、更年期障害の軽減など、女性に役立つ作用をたくさん持っています。
ビタミンB群
豊富なビタミンB群には、エネルギーを効率よく作り出す働きがあります。このビタミンB群の働きが体内の疲労物質を減らして、疲労からの回復を早め、疲れにくい体に導きます。
食物繊維
小豆に含まれる豊富な食物繊維には、水溶性と不溶性がバランスよく含まれており、腸内環境を整えてくれます。特に、多く含まれているのが、不溶性食物繊維です。便のかさを増して、便通をよくするのに役立ちます。
小さな粒に沢山の効果
小豆には生活習慣病の予防、美肌やアンチエイジング、ダイエット、むくみや二日酔いの解消、疲労回復など、小さな粒に沢山の効果が詰まっています!
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