かぼちゃの栄養と効能

甘さと食感が特徴の万能食材
基本的には野菜は、新鮮なものほど美味しいものですが、かぼちゃは例外のひとつです。収穫後に追熟させることによって、でんぷんが糖に変わり、甘みが増します。熟していないものは甘みの少ないパサパサした食感で、全国で見られるかぼちゃの大半は、収穫から1〜2ヶ月の熟成期間を経て出荷されています。
かぼちゃは3種類に大別され、粘り気があり、甘みが少ない日本かぼちゃ(東洋種)、甘みが強くて、ホクホク感のある西洋かぼちゃ(西洋種)、淡白な味わいのペポかぼちゃがあります。
皮が固い野菜ですが、基本的に果肉は柔らかく、特に、西洋かぼちゃは火加減によって煮崩れすることがあります。品種に適した加熱時間や火加減を心がけると仕上がりが綺麗になります。
『冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない』という言葉があるほど、かぼちゃは栄養満点の作物です。あまり生食はしませんがら食事のメニューにはもちろん、デザートにも活用されます。

栄養と効能
かぼちゃには、抗酸化作用に優れたβカロチンが含まれます。この栄養素は、体内ではビタミンAに変化して、粘膜や皮膚を強化して免疫力を高めてくれます。また、細胞を活性化させ、血行を改善するビタミンEも含まれています。利尿作用のあるカリウムなどのミネラルも豊富で、非常に栄養価の高い野菜です。
収穫は夏から初秋にかけて行われますが、熟成期間を置いた秋〜冬に出回ることが多いです。
国産だけでなく、輸入品も熟成されたものが出回るため、追熟させる必要はありません。
主な産地は北海道ですが、全国各地で作られています。品種改良やブランド化が進められると同時に、鹿ヶ谷(ししがたに)かぼちゃのような伝統野菜も見直されて栽培されており、地域限定の特産品として注目を集めています。

保存方法
丸ごと1個のかぼちゃなら、常温で1〜2ヶ月保存できます。追熟させる場合は、ヘタの部分の変化に注目してください。枯れてきたら食べ頃です。
カットしたものは傷みやすいので、タネやワタを取ってからラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。
購入するときは、皮が非常に硬くてゴツゴツしていて重いもの、ヘタの切り口げコルク状にかれているものを選ぶとよいです。

食材のポイント
汁気の多い、しっとりとした煮物を作る場合は、弱火でじっくり煮込みます。ホクホクしたかぼちゃの食感を楽しむ煮物は、強火で一気に作ります。
また、カロチンは脂溶性なので、マヨネーズやドレッシングなどと一緒にとるのもよいです。
西洋かぼちゃを焼く際は、じっくりと時間をかけてオーブンで焼くと、非常に甘く仕上がります。
スイーツとして活用することもできます。

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